「好き」っていうのはたぶん、「祈っている」に近いのだ――。

公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。

戦前、孤高の「人嫌い」として知られた作家・江戸川乱歩は、戦後、日本探偵小説界の名ホストとして活躍した。

新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

わたし、野村響子。

2045年、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオが、軍事企業〈グッドフェローズ〉の捕虜を銃殺する。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。

1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。

すべてのミステリの総決算……。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。

みなさまがここで一堂に会したのは、 ある方のファイナル・ウイッシュ(最後の願い)を叶えるため、です。

神奈川県立N高校の番長・丸木のパシリである岡部太朗は、「お使い先」で数々の事件に巻き込まれる。

ヴェトナム戦争からプラハの春、ベルリンの壁崩壊と冷戦の終結、そしてイラク戦争へ……。世界に翻弄された2人のスパイの物語。

ヴェトナム戦争からプラハの春、ベルリンの壁崩壊と冷戦の終結、そしてイラク戦争へ……。世界に翻弄された2人のスパイの物語。

変人キャリア警視正・孔泉。

「ママ! 帰ってきたよ!」愛犬を亡くして絶望の淵にいた女性に起こった、たくさんの奇跡──。著者史上、最も感動する犬小説。

銀河ホテルの「手紙室」には、様々な事情を抱えたお客さんが訪れる。

警視庁の地下に存在するという謎の割烹料理店。

女子高生の天本有里は、春休みに行われた映画のプレミア上映会で18歳の少女・矢ノ内香と出会う。

会社員のフクミは、姉の舞子から父が心臓発作で入院したとの報せを受ける。

別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。

印刷所の職人・宗吉は、ある日、愛人との間にできた3人の子供の存在を妻に知られてしまう。

中央新聞の記者・滝谷亮平は、取材協力者だった橋本という老人を久しぶりに訪ねることにした。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。

ファイナル・ウォーズ勃発! 「敵はすぐ近くにいて、 笑顔で仲間を装っているのだ。

「私に祓えない霊なんかいない」天才祓師ヒロインによる痛快オカルト物語! 祓屋の名門「天霧屋」。

答え合わせの人生なんて、 つまらない。 満開の桜の中、古びた下宿屋「猫目荘」にやって来た結芽の心は重い。

鋭い味覚と嗅覚で江戸の事件を解決! 前代未聞の「寿司ミステリ」 日本橋で寿司屋「すし銀」を営む銀蔵は、かつて定廻り同心だった。

心と体に優しいあなたのための一皿――素敵な1日になりますように。

酒が原因で人間関係、家庭、やがて村全体が崩壊していく10年を描いた怪作。 1800年代アメリカ。

警察が成果を示すために、優莉匡太の実子である伊桜里を逮捕しようとしていることを亜樹凪から伝えられた瑠那。

読字障害というハンディキャップを抱えながらもアメリカ留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。

「自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい――」そんな遺言を託して亡くなった父。その胃壁からは、謎の暗号が見つかった。

母親が生活苦から新興宗教に入信し、教団施設で生まれた妹。

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷ー姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の３人でこの家に暮らし始めた。

逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。

市場の空気までも読み取り、莫大なマネーを生み出す人工知能「エアー」。

震災被害者の形見のMSXパソコンが過去と現在をつなぎ、思いもよらぬ光が未来を照らす。

旅と食と笑いの人気エッセイシリーズ最新刊 大物作家が遭遇した海外、国内での抱腹絶倒の出来事から身辺に起こるドラマチックな出来事を絶妙の筆致で描く。

けじめをつけた私は、前よりもずっと強かった。

冷たい霧の中、電話を借りるため館を訪ねたマイケルが見たのは、当主が椅子にうずくまり、傍らでその夫人が拳銃を握る姿だった―― 11月の寒々とした晩。

そばにいたのにすれ違ってしまった人たちの、 再出発の物語。

要するに。デスゲームなんて始まる前に解決しちまえばいいんだよ。

女子大生探偵・亜由美は、劇団関係者から相談を持ちかけられた。嫌な予感はしたが、聞くことにすると……。

二度と戻らないつもりでいた桜の町に彼を引き戻したのは、一本の電話だった。

「あんた、知らない方がいいよ」 ある土地、ある一族だけに伝わり根を張る因習、掟。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。

個性や才能は不要。「常識」と「普通の思考能力」さえあればいい。

我が国では、脅威は常に「海」からやってくる——。

生き残れ。殺してもかまわない。

――恋愛感情がない。性欲がない。

デビュー30周年を記念した京極夏彦のファンブック。

新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場！ 　レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。

謎の連続誘拐殺人犯「山の王」を追え！ 「迷宮入り事件とさまよえる魂」課の長となったアスカーは、心臓発作で倒れた前任者サンドグレン警視が、スミラ失踪事件につながる重大な手がかりを追っていたことに気付き、独自に事件の調査を進める。

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

時は寛政の改革の頃。

「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」 高校二年の祈里は、体調が優れず病院に行くと、あと数年しか生きられない病気だと分かる。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

大嫌いだった私をきみが陽だまりのように照らしてくれた―― 自分にないものを、たくさん持っている人たちが眩しかった。

1942年、第二次世界大戦下。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

もう一度だけ、君に会いたいー永遠の幸せをくれた、青い月の奇跡。

雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。

喩えようもなく美しい聖歌『ミゼレーレ』と、パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の不可解な殺害事件とはいかなる関わりがあるのか？　凶器はいったい何なのか？　遺体の両耳の鼓膜は破られ、付近には子供の足跡が残っていた。

アルメニア使徒教会の事件後、同様の殺人事件が続いた。鼓膜を破られ、周囲に血文字で書かれる『ミゼレーレ』の歌詞。

怪異を紐解けば、血と土地の記憶がよみがえる――。

蔦屋重三郎の店「耕書堂」に集う男たち。

リボルバーは彼を狙って確かに発砲された。しかし、それは空包の筈だった……。

名だたる文豪たちが描く耽美と幻想の玉手匣。 ああおいしい。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。